に色にまつわる女神様

高野山はすっかり紅葉が終わり、落葉しきった樹が見られ始めてます。気温一桁の天気もあり、いよいよ冬到来です。

高野山を下ったところに天野という地域がありまして、そこには丹生都比売神社があります。私はこの神社が大好きでよくお参りに行きます。

ここは高野山ととても深い関係があり、ご祭神である丹生都比売大神の御子である高野御子大神が弘法大師を高野山へ導かれました。そして今もなお高野山の守護神として祀られております。

丹生都比売大神の丹(に)という字は朱色の岩絵の具を指しています。水銀の鉱物から採れる丹は、貴重な鉱物で海外では賢者の石と呼ばれていました。水銀鉱脈がある地域には丹生と名づけられたところが多く、それら全国の丹を支配する一族の祀る女神が丹生都比売大神とされております。

神社は静かな場所で森を背景に立派な丹色の楼門がデンッと建ち素晴らしい景観を見せてくれます。私は、お参りのたびに表具の技術向上を願いますが、お門違いで神様方も困惑されているやも知れません。

毎月16日は御神犬のすずひめ号(紀州犬)がご神前にご参拝します。真っ白なかわいいお犬様ですよ(まだ会ったことないけど)

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